自動巻き腕時計にワインダーは必要?

もともとワインダーは、修理用の巻き上げテストのために存在していました。
一般のユーザーに広まったのは自動巻き永久カレンダーモデルが発売された際に、一度止めてしまうと年、月、日付を合わせるのが面倒なため、 付属で発売されたことが発端です。
その後、複数ローテーションで使う方が増えてくるにつれて、カレンダーを合わせるのが面倒なので、動かしておいた方が楽であるということで、1本巻き~3本巻き用などのワインダーが発売されるようになりました。

機械物は止めておくよりは動かしていた方が良いかとは思いますが、現代の油は化学製品で凝固しないため、特に手間がかかるのが問題なければ、ワインダーは必要ありません。

月に1回程度使用していただければと思いますが、お客様によってはワインダーを見せる収納として使用されていらっしゃるようです。


使用頻度が週に1~2回としてもワインダーに取り付けて動かしていれば、毎日使用しているのと同じ状態になりますので、通常保管の状態よりも油は切れるのが早くなります。
以前よりパワーリザーブが短くなったり、手巻きした感触が重く感じたら、だましだまし使わないでオーバーホールをすることが、長くいい状態で保有する手段だと思います。

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