時計の維持方法

磁気帯びの原因について

Q.磁気帯とはそもそもどんなもので、その原因は何なのでしょう。

A.磁気帯についてですが、現代の生活環境ではパソコンや携帯電話など身近にあるものから電磁波が出ており、 一度に磁気を帯びるのではなく、毎日の生活で徐々に蓄積されていきます。
電子回路で動いているクオーツ時計は磁気の影響により止まるなど顕著に症状が出ますが、 機械式時計もオーバーホールにはまだ早い時期なのに遅れや進みが大きくなった場合は 磁気帯が懸念され、脱磁することで症状が改善されたりします。
SEIKOのWEB サイト」にも詳説されていますので、ご参照ください。

時計の維持方法

時計を清潔に保つ方法について

Q.日常防水の範囲内で時計を清潔に保つ方法があればご教示ください。
汚れや臭いが気になり、年に1回くらい、歯ブラシにハンドソープをつけてブラッシングし、 水道の流水ですすぎ、ドライヤーの冷風で乾燥、的な掃除をしておりました。

A.方法としては大丈夫かと思いますが、時計本体も丸ごとハンドソープをつけて、 歯ブラシで磨くとなると防水が効いているか判らない場合は水入りの原因になります。
またハンドソープなどはパッキンに付いたグリースを溶かしてしまう可能性も考えられます。 1年に何回か水だけでブレスのみを洗うだけででしたら問題ないかと思います。
なお、家庭用の超音波洗浄機も安価で販売されていますのでご活用ください。
ブレスの洗浄の他、メガネやアクセサリーの洗浄にも使用できますのでおすすめです。

時計の維持方法

ワインダーの必要性について

Q.今回修理いただいた時計を今後大事に使っていきたいと考えているのですが、 自宅での保管時にはワインダーを使用した方がいいのでしょうか?納品後の使用頻度としましては、週末の週1-2日だけですので、 平日に使用することはほとんどありません。素人考えで予想するに、「ワインダー使用…時計全体としての積算運転時間が増加→歯車、軸受け部の磨耗」「ワインダー未使用…時刻合わせ時のリューズ使用頻度増加→ねじ山などの磨耗」これらのジレンマに悩まされるところかと思います。良きアドバイスをお願いいたします。

A.もともとは、修理用の巻き上げテストのために存在していました。 一般のユーザーに広まったのは自動巻き永久カレンダーモデルが発売された際に、一度止めてしまうと年、月、日付を合わせるのが面倒なため、 付属で発売されたことが発端です。その後複数ローテーションで使う方が出てくるにつれて、カレンダーを合わせるのが面倒なので、 動かしておいた方が楽であるということで、1本巻き~3本巻き用などのワインダーが 発売されるようになりました。

機械物は止めておくよりは動かしていた方が良いかとは思いますが、今の油は化学製品で凝固しないため、 特に手間がかかるのが問題なければ必ずしもワインダーは必要ありません。月に1回程度使用していただければと思いますが、 お客様によってはワインダーを見せる収納として使用されていらっしゃるようです。
使用頻度が週に1~2回としてもワインダーに取り付けて動かしていれば、 毎日使用しているのと同じ状態になりますので、通常保管の状態よりも油は切れるのが早くなります。 以前よりパワーリザーブが短くなったり、手巻きした感触が重く感じたら,だましだまし使わないでオーバーホールを依頼することが、 長くいい状態で保有する手段だと思います。

見積もり

見積もりの幅について

Q.見積もり金額の幅について説明願いますか。
私は時計修理に関して素人ですが、金額の幅は修理してみないと詳細はわからないということでしょうか?

A.お見積もりの部品代の幅についてですが、お預かりした段階では、時計のムーブメントを完全に分解しておらず、 動かしながら、測定値や、輪列の油の状態を見てお見積もりをご案内しております。
全て分解して完全に交換部品を特定してご案内した場合、修理キャンセルになってしまうと、元に戻すのに労力がかなりかかるため、 すべて分解せずに、幅を持たせた金額を御提案させていただいております。 その代わり、お見積り後のキャンセル料をいただいておりません。
もしお見積もり金額以上に部品交換が必要な事態が起こっても、基本的には追加の請求はせず、見積もり金額内での御請求とさせていただいております。 幅のあるお見積もりで申し訳ございませんがご理解くださいますようお願い申し上げます。

見積もり

見積もりの日数について

Q.見積もりにどのくらい時間がかかりますか。

A.まず、メールでのお問い合わせをいただいてから、2~3日で概算の修理料金をご案内します。
その後、実際に腕時計をご送付いただいてから、2週間~3週間位で、正式な修理料金をご案内します。

見積もり

キャンセルについて

Q.見積もり依頼後、修理をキャンセルする場合、キャンセル料はかかりますか?

A.キャンセル料はかかりません。返送料のみお客様にご負担いただきます。

見積もり

キャンセルについて

Q.見積もり後、部分修理ならお願いしたいのですが、オーバーホールが必要になるのであれば キャンセルしたいのですが、それでも見積もり依頼可能でしょうか。

A.そのような前提でも見積もりは承ります。
ただし、キャンセルの場合、返送料はお客様ご負担となります。

修理全般

並行輸入品について

Q.並行輸入で購入した時計も、修理できますか。

A.ただし、日本未発売モデルの外装のパーツ交換などは不可能なため、ご希望に添えない場合がございます。事前にメールでご相談ください。

修理全般

修理料金について

Q.修理料金の目安を教えて下さい。

A.部分修理とオーバーホールで、料金が異なります。また、モデルによっても異なります。詳しくは、「修理価格表」をご覧ください

修理全般

修理日数について

Q.修理日数の目安を教えて下さい。

A.部分修理:2週間~3週間
オーバーホール:4~5週間(3針)、7~8週間(クロノグラフ)、12~15週間(レマニアムーブメント)
※ただし、パーツをスイスなど海外より取り寄せする場合、2~3ヶ月程度かかる場合がございます。

修理全般

保証について

Q.修理後、また壊れた場合、保証はありますか。

A.オーバーホールをご依頼された場合は、1年間動作保証いたします。
その間通常使用による自然故障に対しては無償で対応いたします。
お客様の過失による故障の場合は、不具合の状態により有料修理となる場合がございます。
※部分修理の場合は、保証の対象となりません。

修理全般

時間調整について

Q.機械式ですので必ず進み遅れはあります。
どの程度(進み、遅れ、何日経過後も)まで再調整可能でしょうか。

A.機械式時計の中でもIWCの場合はクロノメーター検定を通ってませんが、 自社内の厳しいチェックによりクロノメーターと同等クラスの調整をされて出荷されますので、基本的には5姿勢で-5秒~+10秒以内の範囲に入るよう調整してみました。
当社の場合ですと上記の他に地球上にいる以上重力の影響もあり、進む姿勢、遅れる姿勢がありますが(それを姿勢差と言います)その差を少なくすることにより、 どんな姿勢でもあまり誤差を感じない様、調整に重点をおいてます。
しばらくお使いいただき、体感として得られる精度を基準に、調子がいいときより遅れ、若しくは進みが大きくなったと感じた場合は、 そろそろ油切れによりコンディションが低下してきたサインになるかと思います
急激に精度が悪くなった場合などは、磁気帯などがが考えられますのでお気軽にご相談ください。

修理全般

時間調整の方針について

Q.修理の際、時間調整はどのような方針で行っているのですか?

A.時間調整につきましては、0秒に近づけるべくタイトな調整もできるのですが、油切れが始まると遅れの方向に近づくため、 当社では、大体5年後でも遅れの方向に行かないように、許容範囲の10秒/日の進みに調整しております。
ただし、もっと0秒に近いタイトな調整など、ご要望がある場合はその都度対応させていただいております。

ブライトリング

クロノマット ロンジチュードのオーバーホールについて

Q.今回お願いしたブライトリング クロノマット ロンジチュードのオーバーホールでは、歯車が1つ交換されていますが、 使用の仕方が悪くて(例えば、巻き上げ方が悪くて歯車が痛んだ とか)、交換が必要になったのか、単に使用した事による、 磨耗なのか?お教え願いたいです。

A.コンディションにつきましては、水が入っていたとかではないので、良かったとか悪いとかの判断は難しいのですが、ご使用されてきたなりの油が切れてきている状態だったと思います。
また、交換した歯車につきましては、使用の仕方はあまり関係なく、経年劣化による磨耗になります。
例えば3年に一度オーバーホールされている方であれば、部品の磨耗も油が切れることも無いので基本工賃で収まると思われます。 費用も高額ですので車検のように3年に1度オーバーホールされている方は、当社のお客様ではいらっしゃらなかったりします。
ゆえに、基本的にはオーバーホールは4~5年に1度を目安としていただければ、大丈夫かと思われます。

ブライトリング

ブライトリングの部品交換について

Q.ブライトリングですが、恐らく交換パーツは正規品での交換は難しいと思います。(ブライトリングは管理が厳しく、パーツが出回らないと聞いたことがあります。) 私は今後、オーバーホールをメーカー依頼、御社依頼と順番にお願いするつもりでいます。
今回は御社でお願いしたいのですが、万が一交換必要パーツが多く、そのパーツが正規品では無い場合、次回のメーカー依頼時に受けて貰えるのかが心配です。
メーカーがオーバーホールを受け付けないレベルがどの程度なのかわかりませんが、もしご存知でしたら、お教え下さい。

A.当社でもメーカーが修理を断る基準に関しては把握していない状況です。
ただ、お問い合わせのクロノマットに関しましては、2年位前に発売された自社ムーブのB01ではなくて、Sinn、オメガやIWCをはじめほとんどのメーカーが採用してますETA(ヴァルジュー7750)がベースになっています。
ゆえに、さすがに自動巻きのローターをETAのものやオメガのマークが入ったものであれば、改造品といわれますが、歯車やクロノグラフのレバー類はETAの工場出荷時のパーツと全く同じ状態ですのでメーカーで断られることは無いと思われます。 当社の判っている範囲ではチュードルとIWCが7750ベースで考えますと、仕上げが群を抜いており、普通のETAの部品交換は出来ないものがあります。ブライトリングに関しましては今まで内装部品に関しては問題なく使用しております。
またリューズや、プッシュボタンの外装部品に関しましてはパーツの供給がないため、部分修理でメーカーへ依頼しております。 ただ、安心感を得られるのはメーカー修理ですので、ブライトリングが正規品であれば迷わずメーカー修理をお勧めいたします。

チュチマ

TUTIMAミリタリークロノグラフのリューズの感触と、クロノグラフ作動について

Q.2008年購入のチュチマミリタリークロノグラフTL中古を入手しました。 止まっている時計を動かすために、ゼロからリューズをまくときに、急に抵抗がなくなることがあります。
動いているときに追加でまくときにはすっぽ抜けるような感じはないのですが。 それから、ストップウォッチを動かすときにいつもではありませんがほんの少し左に戻ってから動き出す事が、 また止めるときピョコットほんの少し進んで止まることがたまにあります。
どんな状況なのでしょうか?オーバーホールの必要がありますか?また、このまま使っていて問題ないでしょうか?

A.リューズにて手巻きした際の感触については、ムーブメントというよりも、どちらかというと機構的な癖で、 リューズのねじ込み部分のスプリングが入っている箇所の磨耗などが考えられます。
またクロノグラフ作動の際、少し左に戻ってからスタートしたり、ほんの少し進んで止まるのはレマニア5100特有の症状で、個体差もあります。
ゆえに、一概に故障ではなくオーバーホールで解消できるものでもないため、時刻の著しい遅れや、進みが出ていなければ、現段階でオーバーホールは必要ないと存じます。

オルフィナ ポルシェデザイン ミリタリークロノグラフ

非防水での納品について

Q.裏蓋のパッキン、リューズについては、非防水での納品ということですが、 日常使用する上で一般の非防水時計と同様の使用方法でよいのでしょうか?
もともと水洗い等、あえて水につけるような事はしないのですが、 汗や手洗い時の水はね等は可能性としてあると思います。 使用する上での注意点がありましたら教えてください。

A.日常の使用については一般の非防水時計と同じ扱いで問題ないかと思います。 ただし、水没してしまいますと水が入ってしまいます。
汗や手洗いの際の水跳ねもあると思いますが、外して手洗いできるようであればぞれが望ましいです。
着用して手洗いする場合は、なるべくかからないようにしていただき、 かかった場合は速やかにハンカチ等で拭きとってください。
汗についても、汗をかかない人はいませんので、 使用して外した際はハンカチや柔らかいクロス等で拭きとってください。

アルゴンガスとドライカプセル

アルゴンガスとドライカプセル交換について

Q.アルゴンガスやドライカプセルの交換も受け付けていますか?

A.アルゴンガスおよびドライカプセルの交換については、当社では対応できませんが、 当社でオーバーホール後にメーカーにてアルゴンガスを充填してもらうことは可能です。
料金は¥7,000になります。*正規品であれば¥4,000に割引されますので、お手元にある場合はご郵送ください。 またドライカプセルの交換も追加の場合は¥15,000(正規品は¥10,000に割引き)にて交換可能です。 納期は+4週間になります。
リューズの交換やプッシュボタンなどの交換がありますと、 メーカーで部分修理の際、ケースを開けますので、アルゴンガスの充填は交換技術料に含まれて、実質無料です。 ゆえに、アルゴンsガスのみ充填となりますと割高な印象になるかもしれません。

アルゴンガスとドライカプセル

アルゴンガスとドライカプセル交換について

Q.ドライカプセルの交換やアルゴンガスの充填の時期の目安はいつごろになりますでしょうか。

A.アルゴンガスは裏蓋を開けた際、出てしまいますので、修理のタイミングでよいと思います。
ドライカプセルの交換ですが、時計内部の空気中の湿気を吸い取る働きがあり、 だんだん色が白っぽい状態から青く変化していきますので、その時が交換時期となります。

レマニア5100

レマニア5100モデル使用上の留意点ついて

Q.現実的にはおそらく年間使用日数が20~30日(月に2~3日)程度になると思いますが、こうい った連続ではない使用は時計にとってはどうなのでしょうか。
クロノグラフ機械式時計の最も良い使用法を教えてください。
例えば、部品は今後無くなるのでアンティーク的な価値を保つためになるべく部品を摩耗させ ないようにあまり使用しない方が好ましい、とか。
また、上記の様に使用した場合、オーバーホールはだいたい何年毎に行えばよいのでしょうか。

A.使用頻度に関しては特に制限はございません。
今の油は品質が良いのでしばらく使わなくても変質しませんし劣化しにくいです。
クロノグラフで気を付けるとすれば、頻繁に使わない事が良いかと思います。 他のクロノグラフに比べてレマニア5100は中心に針が4本あるので 他の時分針、クロノグラフ針の3本に比べて車同士のクリアランスが タイトなため摩耗しやすく、使わないことに越したことは無いと思います。
何でもそうなのですが、複雑になればなるほど故障のリスクが伴います。 対局ですが2針の手巻きが一番構造もシンプルなため、故障のリスクが少なく また故障しても安価に済みます。
オーバーホールの時期に関しては個人差がありますので、 一概には言えませんが5年に1度位がパーツの交換もほとんどなく、 オーバーホールのみで済む可能性が高いです。
ゆえに、ご使用されていて違和感を感じましたら そのまま無理に使用せず、点検をご依頼ください。
例えばリューズで手巻きした際、自動巻きのローターも回ってしまう振動が 伝わるのは連れ回りという油切れの前兆です。 自然には治らず、リューズを痛めますので速やかに使用をやめて メンテナンスを依頼されることをお勧めします。

レマニア5100

レマニア5100のカレンダー機能について

Q.レマニア5100搭載のSinnのカレンダーについてですが、ゼンマイのトルク不足なのか、 日によってカシャッと日替わりしきらないのは、故障しているのか、正常でもそうなるのか、どうなのでしょうか。 クロノグラフのスタートボタンで衝撃を与えて日替わりしきるときがあります。
そのままずれたまま次の日付変更まで放置しといたほうがよいものなのでしょうか。 デイデイトカレンダーは軽量化してノンデイトにしたほうがいい時計のような気もするのですが、 カレンダー機構を解除するには改良整備費用およそ見積もるといくらぐらいでできるものなのでしょうか。
その場合、バランス崩して悪影響でるのでしょうか。(せっかくついているカレンダーは必要なので、 当分の間このままでいいと思っています。)

A.ゼンマイのトルクが通常より必要になるのはカレンダーの変わる時とクロノグラフ作動時なのですが、 ゼンマイがほどけかけている状態(全巻きから放置し40時間程度経過して)時計の表示が24時付近であれば ゼンマイのトルクが低下しているためカレンダーが変わりきれないかと思われます。あわせてクロノも作動させていれば拠り顕著に症状が出るかと思われます。
ただ、同じ使用環境で日によってと言うのは油切れや、カレンダーディスクの歯の磨耗などが考えられます。 当社ではクロノグラフのスタートで日変わりをしてしまう症状は拝見したことがないのですが、時刻を合わせようとしてリューズを2段引きして その操作でカレンダーが変わってしまうことがある場合がございます。
上記の場合それが早送りをしてはいけない時間帯(PM10時~AM2時)を外した時間帯であれば早送りして大丈夫かと思います。
カレンダーを動かなくすることはオーバーホール時に御希望いただければ、カレンダー輪列やカレンダーディスクを外すだけですので費用は頂いておりません。 ただ、文字盤は交換できませんので、カレンダー枠の部分がずっと変わらなかったり、ディスクを外していれば中身が見えてしまいます(スケルトンと言うような感じではないです)。 カレンダーに関してはベースムーブメントに付加機能として追加しているのでカレンダーを外しても影響はございません。 身近なモデルで言いますとEZM-1などはデイト表示のみで販売されてました。

レマニア5100

レマニア5100緩急針について

Q.レマニア5100をぶつけてしまいました。 その後、精度が悪くなったのですが、緩急針がずれてしまっている可能性はあるのでしょうか。

A.レマニア5100の緩急針は、ETA7750系のエタクロン緩急針とは違いトリオビスという微動緩急針が使用されてます。 意図的に手を強く振ったり、ぶつけたりして衝撃を受けた場合、あからさまにはずれないとは思いますが、影響は有るかと思われます。
ただ、5100に関してはETAに比べてセッティングで時間がかかる場合がございます。
と言うのも通常は裏蓋を開けた状態で調整しますが、それで高い精度が出ても、裏蓋を閉めて翌日計ると進みや遅れが出る場合があります。 個体差があるのでそれぞれに合わせてセッティングを行っていたりする場合があり、なかなか決まらず毎日少しずつ調整していく場合があったりします。

Sinn103

Sinn103 のプッシュボタン交換について

Q.Sinn103のストップウォッチボタンが折れてしまいました。 これだけですが修理お願いできますか?

A.お問い合わせのSinn103Bのプッシュボタンの交換についてですが、部品を供給していないメーカーのため、オーバーホールを含まない部分修理の場合は、メーカへの取次ぎ手数料として修理実費の他に¥4,000を頂戴しております。 そのため、基本的には購入後1ヶ月とのことですので、ご購入されたお店かお近くのSinn取扱店へご依頼いただくほうが安いかと思われます。 また直接メーカーに宅配便で送って依頼することも可能です。 Sinn取扱店については下記をご参照ください。

https://www.sinn-japan.jp/shoplist.html

当店での修理料金は下記のとおりです。
交換技術料:¥7,000(正規保証書ありで¥4,000に割引き)
プッシュボタン:¥4,500
合計:¥8,500~¥11,500
※上記に消費税が加算されます。

Sinn103

Sinn103 のゼンマイ巻上げについて

Q.Sinn103を所有していますが、それ以外に2つ手巻き時計を持っております。しかし、Sinn103はたまにしか使用せず自動巻きなので2日つけないと止まってしまいます。 使用する度に時間・日付・曜日を合わせるのが面倒なので、自動巻きのSinn103も手巻き同様に毎日ゼンマイを巻いても問題ないでしょうか?

A.確かに自動巻きの時計は毎日使わずにローテーションでお使いになる場合は 時刻合わせや、カレンダーの調整がわずらわしいかとお思います。 Sinn103は手巻きでもゼンマイを巻き上げられますので基本的に毎日巻いていてだいても構いません。
基本的にというのは、毎日のことですとねじ込みリューズを解除して、またねじ込むというアクションが入りますのでそれすらもわずらわしくなり、 ねじ込みが乱雑になってしまう可能性があります。そうすると、ねじ山が磨耗してねじ込み不良や空回りするなど、リューズ不良のリスクが高まります。
ゆえに、基本的には手巻きで巻き上げても大丈夫ですが、自動巻きの場合はワインダーなどをご購入いただき、ご使用されたほうが、時計への負担は少ないと存じます。

Sinn103

Sinn103 のゼンマイ巻上げについて

Q.Sinn103(自動巻き)のゼンマイの巻上げはリュウズを使わず、時計を優しく振って巻き上げたほうが時計に優しいのでしょうか?

A.確かにリューズによる手巻きに比べて、時計を振ってゼンマイを巻き上げる場合は、時計にとってというよりはリューズに対して負担が少ないと言えます。 ただし、手巻きが確実にゼンマイを巻き上げるのに対して、振って巻き上げる場合、思いのほか巻き上げ効率が悪く、 全巻きになるまでかなり時間がかかる場合がございます。
どうしても手巻きでのゼンマイ巻上げの他に、時刻あわせ、カレンダーの早送りで、リューズによる操作が必要なのですが、 リューズロック時に押し込む際、空転するようスプリングが入っている箇所がり、そこがどうしても経年劣化により、 磨耗してグリップしなくなってしまう状態になってしまいます。そのため、交換を要する事態になります。 当社ではかなりの数のSinnの修理を取り扱いさせていただいてますが、リューズ交換を含む修理が多いと感じております。
確かにムーブメントの油が切れてきて巻上げが重くなっているのに、そのままもっとコンディションが低下するまでお使いになり、 手巻き時にリューズの巻上げが重いので、負荷がかかることにより、壊れてしまう方も多いです。ゆえに定期的にメンテナンスを行う事は、 時計を長く御愛用する上でお勧めしております。

Sinn103

Sinn103 のゼンマイ巻上げについて

Q.ロレックスと比べて、Sinn103のリューズでのゼンマイの巻上げが重いのはこのモデル特有の症状なのでしょうか。

A.103で使われているヴァルジュー7750について、手巻きの感触の重いと判断される際、ロレックスと比べてしまうとゼンマイの長さやトルクの関係上、どうしても重く感じてしまうかもしれません。ただし、手巻き時にローターも一緒に回ってしまいブルンブルンと振動を伴う場合は故障です。

Sinn103

Sinn103クロノグラフの使用頻度について

Q.現在、Sinn103.B.SAともう一つの自動巻き時計とを交互に使っています。 使っていない時には止まってしまいますが、常に止まらないようにしておいた方が良いのでしょうか? また、ストップウォッチ機能を使う事がめったにないのですが、たまには動かした方がよいのでしょうか?

A.

1.ローテーションでのご使用について 交互にローテーションでお使いになっている場合であれば、止まった状態で保管していても問題ありません。 ワインダーなどにつけている方は何本か自動巻きをお持ちで、いつ手にとっても巻く必要がなくカレンダーもずれていないので、便利と言うだけでご使用されている方がほとんどです。 ですが、止まった状態と比べてコンディションが良い状態でキープできるというものではございません。 安心してご使用ください。

2.クロノグラフの使用頻度について 耐久性の点からは使用されなくても問題ないのですが、Sinn103.B.SAはプッシュボタンがねじ込み式のため、全く使用せず、洗浄などもしない状態で、たまに使用されると、汗や皮脂、ホコリが詰まり錆びついたりして、ねじ込みが解除できなくなったりする場合があります。 意識的にクロノグラフを使用する必要はありませんが、ふと気づいたときにねじ込みを解除できるか確認されることをお勧めします。

Sinn142

Sinn142の時間調整について

Q.未使用のSinn142Mを入手しました。着け始めて数日ですが、日差が+1分ぐらいあります。できれば5秒以内が希望です。 オーバーホールでなくて時間調整でお願いしたいとおもっていますが、もうしばらく様子を見たほうが良いでしょうか?その際の目安はどれくらいでしょうか? 長い間使わないと日差が大きくなるのでしょうか?

A.現在日差が+1分とのことですが、レマニア5100は個体差が結構あり、メーカーのスペック表を見ても最大日差+20秒以内を許容範囲と定めております。 当社でも納品の際は最善を尽くしますが、平、リューズ上、12時下の3姿勢で10秒以内の数値に近づけて納品している状態です。
ご希望される5秒以内は測定器上では可能ですが、果たしてそれがどの期間維持できるかお約束できない状況でございます。 未使用で購入されても製造期間が経過していれば、ムーブメントの油切れは無いにしても劣化している可能性はあります。オーバーホールまでは必要ないかも知れませんが、まずは有料で当社で修理を依頼する前に、保証修理でメーカーに調整を依頼してみてはいかがでしょうか。

Sinn144

Sinn144のゼンマイの巻き上げについて

Q.Sinn144のパワーリザーブがきれて時計が止まったあと、時刻を修正して、 そのあと手巻きをするのと腕にはめて自動巻きをするのとでは、どちらがより機械に負担が少ないかを教えてください。

A.基本的には手巻きを20回くらい行い、リューズにて巻き上げたほうが確実に巻き上がりますのでお勧めいたします。 腕にはめて巻き上がるかといいますと、止まった状態から腕の動きだけで巻き上げようとすると、自動巻きのローターは40~45度位しか稼動しませんので常に巻き上げ不足の感があります。 いずれの巻き上げ方でもムーブメントに負担はありませんが、急ぐあまり早く手巻きしたり、荒っぽくねじ込みを行うとリューズに負担がかかりますので、 できるだけゆっくり丁寧に一連の操作を行うことお勧めいたします。

Sinn156

Sinn156Bのリューズのねじ込みについて

Q.Sinn156B が、時刻あわせをしようと竜頭を引いたところ、そのまますっぽ抜けてしまいました。 差し込もうとしましたが旨くかみ合わない模様です。差し込むにはどのようにすれば良いでしょうか?

A.時刻合わせの際にリューズが抜けてしまったとのことですが、156Bは構造上、機械をケースから出すためにリューズが機械側とリューズ側でジョイント式になっており、 引き方が強いとジョイントが外れます(ケースからムーブを出すときにその様に引き出します)。
ケーシングの際も外れた状態(現状の状態)から取り付けるのですが、まず軽く入るところまで入れまして、 リューズをゆっくり回します。そうするとリューズ側のジョイント部はメスなのですが、機械側に付いてる巻き芯はオスのため、 ゆっくり回してみると「カチッ」とパーツ同士が合わさった状態を感じ取れると思います。
それが体感できましたらそのまま離さずゆっくりと押し込みつつリューズをねじ込んでみてください。 リューズのねじ込みによってジョイントが固定されつつ食いついて「カチンッ」と音がしてはまります。 今度はゆっくりリューズを引いてみて抜けなかったら大丈夫です。

Sinn142

Sinn142のリューズのねじ込みについて

Q.Sinn156Bは、時刻あわせなどをして竜頭を戻す際、「本体側に押すと接続がはずれフリーの状態になりねじ込む」と言うような感じになると思います。 ですが、Sinn142は本体側に押してもフリーにならず、ねじ込んでいるときも接続されているままのような感じがします。これはSinn142特有のことでしょうか、 それとも要調整なのでしょうか?

A.年代によってリューズが変更になっておりまして、後期型のSinn142は、ねじ込み時もゼンマイが巻かれている感触があるのが正しい状態です。 これはSinn142特有ではなく他のモデル(EZM-1、157、103等のヴァルジュー7750搭載モデル)も後期~現行は同じ状態になりますので、問題はないと思います。

Sinn156

Sinn156リューズのねじ込みについて

Q.Sinn156の手巻きが正常かどうかと全巻きの状態を確認する方法を教えて下さい。

A.正常かどうかについては、リューズのねじ込みを解除して手巻きをした時に重く感じたり、 自動巻きのローターがブルンと一緒に回ってしまうようですと、油切れの兆候が出てきていると考えられます。 全巻きの状態の確認については、自動巻きで、巻き止まりは無いため、30回程度巻くのが全巻きの目安です。

Sinn156

Sinn156クロノメーターについて

Q.Sinn156でクロノメーター仕様はどれくらいの割合で存在するのでしょうか。

A.お客様のご購入時に証明書が添付されていなかったと思いますが、クロノメーター刻印があっても、残念ながらクロノメーター検定は受けていないと考えられます。 ローター刻印は恐らく「LEMANIA WATCH」「Sinn」「Sinn CHRONOMETER」の3種類あります。 156Bは数が多いこともあってクロノメーター刻印は2割程度で、ある時期のロットがクロノメーター刻印だと思われます。 逆に157、142になるとほとんど見たことが無く5%以下だと思います。 ちなみに一番珍しいと思われたのがエラー刻印で、「EMANIA」と「頭の「L」がないものがありました。

Sinn156

Sinn156Bのケース洗浄について

Q.定期的なケース洗浄というのは通常どのくらいのスパンで行う必要があるでしょうか?また通常の時計店で依頼可能でしょうか。

A.基本的には年に1回、夏が終わった頃に、汗や皮脂汚れを落とすためにクリーニングすることは、 時計にとっては錆や腐食のリスクを軽減することが出来るかと思います。 もちろん汗をかきやすいとか、汗は余りかかないなど個人の体質によるものではありますが、実際5年くらいのご使用でオーバーホールに入荷してもケースを開けて、 全く錆が出てない方もいれば、3年のご使用で裏蓋のネジが錆び付いて開かない状態で、ネジ抜き工賃が発生する場合もありました。 洗浄は通常の時計店でも依頼可能かと思われますが、少なくともSinn156Bのケース構造を把握している時計店をお勧めいたします。 メーカーに出しますと言う対応はただ単に丸投げで手数料だけ乗せられて経済的ではないので、何軒か問い合わせてみることをお勧めいたします。

Sinn156

Sinn156Bのケース洗浄について

Q.汗かきの方なのでSinn156bのケース等の超音波洗浄は一年後お願いしたいと思います。 納期と料金はどれくらいになりますか? 次回のオーバーホールは5年後くらいで大丈夫ですか?

A.お問い合わせの超音波洗浄ですが、機能点検、防水テスト、風防の磨きを含めて¥3,000 、納期約2週間となっております。 Sinn156bは構造上裏蓋のネジが錆びてしまうと厄介なことになってしまいますので、気になった時にご依頼いただけますと時計にとって良いかと思います。 またオーバーホールの時期についてですが、大体4~5年に一度の割合でお勧めしております。洗浄をご依頼いただいた際ににはムーブメントも点検しますので、 コンディションの低下が見られた場合は状態をご報告させていたきます。

Sinn157

Sinn157リューズのねじ込みについて

Q.Sinn157のリューズのねじ込みが浅くなっています。 これはリューズ側の問題でしょうか。それともケース側の問題でしょうか。

A.Sinn157のタイプですとケースチューブのねじ山、リューズの内側のねじ山ともに磨耗していることが多いため、 メーカーに依頼した際ほぼ両方交換されてきてしまいます。 モデルによってはリューズだけの場合もありますが、Sinn157は一般に両方交換になります。

Sinn157

Sinn157の蛍光塗料塗り直しについて

Q.SInn157の蛍光塗料の塗りなおしは可能でしょうか? 蛍光塗料が全然機能してなくて、できれば修復しておいたほうが便利かなと思うのですが。

A.Sinnの場合は夜光が植字したインデックスではなく、文字盤に直接塗ってあるため、 うまく剥離することができず、上から塗りなおしますとムラになって美観的にかなり悪くなります。
ゆえに、基本的には明るさの劣化しないルミノバ夜光のタイプの文字盤に交換することをお勧めいたします。 文字盤や針に付きましてはお客様の好みによりますが、トリチウムが劣化して焼けてきた状態を風合いに味が出てきたとして使用されるお客様と、 機能的に回復したいとの事で交換される方がいらっしゃいます。

Sinn157

Sinn157のオーバーホール時期について

Q.Sinn157を所有していますが、ほとんど使用していません。時計は使用しなくても、定期的にオーバーホールする必要があるのでしょうか?

A.必ずしも定期的にオーバーホールを行わなくても大丈夫かと思われますが、 精度が落ちてきたなあと感じてきましたら。オーバーホールをご検討いただく感じでよいかと思われます。 車の車検のような義務はございませんの大体でよろしいかと思いますが、レマニア5100はいつパーツの入手が出来なくなるかわかりません。 パーツが磨耗して、交換部品が増える前にご相談いただけたらとも思います。

SinU-1

SinnU-1のゼンマイの巻き上げについて

Q.SinnU-1ですが週末は時計をつけてません(家では普段つけません)。 そのためか自動巻きと言っても止まっていることがたびたびあり、週に2回くら い手巻きしないといけません。 そのような使い方だったので少し早くゼンマイが切れたのかなと自分では思ったのですが、巻くときは何回転くらい巻けばいいのでしょうか。 自分では30回転くらいにして ました。回らなくなるまでいっぱいに巻いた方がいいのでしょうか。

A.手巻きをする機会が多かったからいってゼンマイが切れてしまったと言うわけではなく、 また使い方が悪かったというわけではないと思われます。 個体差として金属疲労が発生して切れてしまったことが要因といえます。同じゼンマイを使っても (同じ製造過程で作られ、同じサイズのもの)寿命が同じではないのがなんとも不思議ではあるのですが。。 手巻き回数についてはこれまでどおり30回程度で十分巻き上がりますので問題ありません。 自動巻きですので手巻きのように巻きどまりはなく、全巻きになるとスリップ機構が働きますので、30回で十分です。

Sinn656

Sinn656のリューズのねじ込みについて

Q.Sinn656ですが、リューズをねじ込めなくなった原因は経年劣化でしょうか。部品修理を行っても何年か経つと再発する可能性があるのでしょうか。

A.どのモデルでもリューズねじ込み不良で持ち込まれるケースがございます。 原因は経年劣化と言うよりはご使用環境によるものが多いかと思われます。文章で説明するのは難しいのですが、きちんと押し込みつつ、 ゆっくり回して、ねじ山が咬むのを確認してねじ込んでいれば劣化は最小限にとどめられます。しかし、あまり意識せず押し込みつつねじ込んでいると、 ねじ山を削りつつ咬む感じになりますので、ねじ山が磨り減ってねじ込み不良になる場合が多いかと思われます。
また、それ以外にリューズのねじ込み部分にスプリングが入っている箇所があるのですが、そこが磨耗して手巻きしてもグリップ間が無くなり、 空転する不具合もございます。その他リューズの内側にパッキンがあるのですが、それが劣化し硬化し、防水不良になり交換を要する場合もございますので、 リューズは消耗部品とお考えいただければと思います。

スピードマスター

スピードマスターの手巻きの頻度について

Q.スピードマスターを使わないときのねじ巻きに関してですが、使わないときは巻かずに止まったままにしておいたほうがいいのか、 もしくは使わないときでも、毎日定刻に巻いたほうがいいのか、どちらの方が時計にはいいのでしょうか?

A.基本的には機械モノは、割と動かしていた方が調子が良いとも言われていますが、 1週間に1度や月に1度はご使用されているようであれば、毎日動かすほど気にかけなくても大丈夫かと思います。
ゼンマイもどんなに気を遣って、慎重に巻き上げても、切れるときは金属疲労で切れてしまいます。
ゆえに、ケース、ブレスを定期的に超音波洗浄することにより、清潔に保つことで、錆や腐食を予防する事の方が、これからの10年、20年を、よいコンディションを維持することにつながると存じます。
当社でなくても構いませんので、御近所に時計店があれば、早くて半年、遅くても1年に1回程度は、時計の健康診断がてらクリーニングを行うことをお勧めいたします。

スピードマスター

スピードマスターの風防交換について

Q.スピードマスターの風防について、サファイアガラスへの交換は可能でしょうか?
可能な場合、費用はいくらぐらいでしょうか?

A.残念ながら、サファイアガラスへの換装は構造上不可能でございます。 プラスチック風防は風防の内側にテンションリングというのが取り付けられそれを外側に突っ張った状態で防水を効かせるのに対し、 サファイアアガラスはベゼルの内側にガラスパッキンを取り付け、そこに圧入して取り付けているためです。

スピードマスター

スピードマスターの防水機能について

Q.オメガ・スピードマスターですが、防水時計なので眼鏡店にある超音波洗浄機の水につけても問題ありませんか?

A.生活防水なので、ブレスを眼鏡店の洗浄機に漬けるのは問題ないですが、 ムーブメントが入っているケースの方は、超音波がムーブメントに何らかの影響を与えるため、 お勧めできません(当社ではムーブを取り出し、洗浄しております)。
今回のスピードマスターは防水時計ですが、パッキン等の劣化により錆が発生し、水分や汗が入ってしまってました。 使い方によって個人差はありますが、シーマスターのような300M防水ではなく、日常生活防水ですので、いつの時点でパッキン類が劣化し防水不良になり、水が入る危険があるか予測ができません。 ゆえに眼鏡店ではベルトのみを洗浄し、ケースについては、水没させて洗浄するのは、控えられた方がよろしいかと思われます。

シーマスター

シーマスター・クロノグラフ(Ref 145.006)のリューズの巻き上げについて

Q.40~50年前のアンティークのオメガ・シーマスターですが、どのくらいリューズを回せば良いのでしょうか?

A.リューズのでのゼンマイの巻上げについてですが、これはゼンマイの巻いた量=持続時間になりますので、ゆっくりで構いませんので巻き止まりのあるところまで巻いて全巻きの状態にしてからお使いください。 このモデルは持続時間が35時間位あるのですが、毎朝1回巻いていただければ問題ないと思います。
また、ぜんまいについてですが、40センチ近くの長さのものが、直径1センチ程度の香箱というパーツの中に入って、巻かれてほどけてを繰り返してますので、大切にご使用されても金属疲労により切れてしまうことがございます。
その場合でも、当社では純正のゼンマイをストックしてますので、安心して特に回数を決めずに全巻きにしてご使用いただければと思います。

マーク40

マーク40の無反射コーティングの修復について

Q.オメガ・スピードマスター・マーク40について、購入当初は、どこからの反射も映らず、非常に透明感があって気にいっていたのですが、やはり最近では、むらになったような映り込みが気になります。 表面のクリーニングだけでは治らず、交換が必要なのでしょうか。

A.ご指摘のように新品時にガラス面は無反射コーティングが施されているのですが、現在はそれが長年の御使用により、傷が付き部分的に剥がれて、ムラのように見えている状態かと思われます。
この場合、再コーティングはできず、サファイアガラスを交換するか、思い切ってコーティングを全体的にはがしてしまう方法があります。ガラス交換は先々値上げもあるかもしれませんが、現在は¥25,000となっております。
コーティングの剥離は¥5,000にて承っております。 コーティングの剥離は、光を反射してしまうので若干透明度が下がります。ムラはなくなりますがどの角度からでも見やすいということはなくなります。割れたりしない限りガラスの交換は高価ですので、あまりお勧めできませんが、部品の入手は可能ですので先々のこととしてご一考ください。

総合

防水パッキンの耐用年数について

Q.防水パッキンの耐用年数はどのくらいなのでしょう。今後のオーバーホールの目安としようかと思います。

A.およそ、4年から5年と考えております。
パッキン素材のゴム自体はもう少し持つのですが、パッキンに塗布しているグリースが乾いてしまい防水性能が低下することがございます。 当社ではケース、ブレス洗浄のみのメンテナンスをご依頼いただいた場合は、プッシュボタンを分解しグリースを塗布しなおすなど普段お客さまができない作業まで行います。

総合

ケース腐食時の防水機能回復について

Q.30年以上前のオメガ・コンテレーションをオーバーホールに出したところ(デパートで頼みましたのでオメガの修理センターに行ってると思います)、ケースが腐食しているため防水機能がなく、 部品はもう作っていないので防水機能はもうどうにもならない=オメガとしてもその他の修理はおすすめできないとのことでした。
防水ゼロの状態で使うにはやはり抵抗があるので何とか直したいと思っていますがメーカーが無理というなら、やはりもう防水機能を回復させることは不可能でしょうか?

A.オーバーホールをご依頼されるまで通常使用されていた状況でしょうか。 そうであれば、ケースの腐食は今に始まったことではないので、ある時期から非防水の状態でご使用になっていたかと思います。
リューズや風防ガラス、裏蓋のパッキン等の外装部品は交換により防水性を回復できるのですが、 ケースが腐食してしまいますと裏蓋との間などをパッキンで密閉できず、基本的にはケース交換になります。

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